人身事故と物損事故の違い

交通事故には大きくわけて人身事故と物損事故の2種類があります。名前も違えばどういう事故なのかも違います。まずはこの2種類の事故の相違点を理解しておきましょう。

まずは人身事故ですが、人に被害が出た場合の交通事故のことを指します。死傷者や怪我人が発生した場合の交通事故を、人身事故と呼びます。これに対し物損事故ですが、物に被害が出た場合の交通事故のことを指します。怪我人が発生することなく、自動車や建物といった物が損壊した場合の交通事故を、物損事故と呼ぶのです。

人身事故、物損事故は損害賠償請求の内容に違いがあります。すべての自動車が加入を義務付けられている強制保険の自賠責保険を例に出すと、人身事故のケースでは120万円、死亡時は3,000万円を上限に受け取ることが可能ですが、物損事故のケースでは自賠責保険に対し損害賠償請求を行なうことができません。

また、人身事故と物損事故では加害者の処分に関する違いがあります。建造物に突っ込んだような場合や当て逃げを除いて、物損事故の場合は刑事責任を追うことも、行政上の責任を負うこともありません。一方、人身事故の場合は加害者に罰金の支払いが命じられたり、免許の点数が加点されたりします。

被害者にとってはなんとなく物損事故のほうが不利という感じはしたでしょうが、ほかにも多くのデメリットが物損事故にはあります。このことなどは別のページで解説していますので、気になる方は内容をご覧になってみてください。